2008年2月アーカイブ
タバコの発祥はインドで、そこからイギリスに渡り、更にアメリカに渡って一気に市場が開花していったと教えられた。イギリスの小さなタバコ屋「フィリップ モリス」はアメリカに渡って世界有数のタバコメーカーになるのに当時はそれほどの大きな障害はなかった。
オレが日本とアジアのタバコ促進をしていた当時(現在も多分そうだろう)のタバコ消費国はインド、ブラジル、日本が世界のトップ3だった。
東南アジア諸国もそれに加わり、タバコ消費国の上位は「発展途上国」と呼ばれていた国ばかりだった。
「日本が発展途上国?」戦後国を挙げて復興を成功させた日本がインドやブラジルと同じ?
世界に通用する国に仕上げた日本の評価は確かに「高い」ものであったが、国民の文化度に対してのアメリカの見方は他の発展途上国と同じと見ていたのだろう。
「アメリカのタバコメーカーのトップはタバコを吸わない」ことは2月15日のブログでも書いたが、タバコを吸わない彼らはマーケティング戦略を駆使して、次から次に生み出すタバコ消費国向けの色々なブランドを生み出した。
それらは「タバコを持ったり、吸ったりする行為の奥のコンセプト」を見透かしたような研究を重ねてその国の『味』を産み出す努力もしていた。
例えば、オレが長年吸っていた「NEXT」は日本人向けだけの味付けで、ニコチン1mg、タール0.1mgと最も低い含有量だが「真のスモーカー」はこれを吸うなら「葉書を巻いて吸った方がマシ」とさえ言われた。未だに市場から消えないところを見ると「味付け」には結構根強いファンもいるのだろう。
「PARLIAMENT】(パーラメント)というタバコがある。コンセプトは「マンハッタンブルー」でマンハッタンの夜空の色である。これはアメリカ、ニューヨーク、マンハッタンとアメリカを羨望し、それを吸う事によってアメリカ人と同じシチュエーションを感じ取りたい東南アジアでヒットした。
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1月7日新しい年の最初の会議。会議が終わってしばらくしてメールが入った。若いスタッフからであった。
「お願いがあります。会議中は禁煙でお願いできないでしょうか。家に戻ってもカバンや衣類に匂いがついて取れないし、頭痛さえもします。」
吸っていたのはオレ1人。
申し訳なかった。自分の欲望だけで周りを気にしていない自分の横暴さに正直恥ずかしかった。
確かに、スモーカーにとって居づらい環境が多くなった。
家族とショッピングモールに出かけた。その間ついてまわるのが嫌で、どこかモール内で時間を潰すところを探した。タバコを吸える喫茶店風の店など1軒もない。結局表の寒い吹きっさらしの一角に置いてある灰皿の傍で立って吸った。
寒くてタバコの味など全然しなかった。 3度吸って止めた。
若いスタッフのメールは心に響いた。会議中だけでなくこの際止めよう。
何十年も吸ってきて、タバコを止めようなんて一度も考えた事は無かった。
まして、10数年間外国タバコの国内、アジアでの販売促進に携わっていて、
自分が吸わなくて誰に吸えと言うのだと言わんばかりにタバコ漬けになっていて「タバコを止める」ことは信条に反するとさえ考えていたのだから。
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